ようこそ。

書いてる人:きつね
パートナーのマイケルと息子のタッピと3人暮らし。
カナダや日本では実家での日々を気ままに書いています。

Friday, January 20, 2017

おママとママの夕食

新鮮なワカメを沸騰したお湯でさっと茹でる。
新キャベツを千切りにして塩もみする。
天然のハマチをお刺身にする。

私が準備したのではない、母の夕食。
母はほとんどの日、仕事なので私が夕食は作るのだけど、母が夕食を作ってくれる日はとても嬉しい。


タピが珍しく夕方から寝たので、ハンズフリーで母の夕食を楽しむ。

ワカメの茎のコリコリとした歯ごたえ。口に広がる潮の香りと、ほんのり苦い後味。
水分がうまく抜けた柔らかい新キャベツ。少しの塩で甘みがぐんと引き立つ。
舌の上にしっとりとした脂を残すハマチ。

ああ、おいしい。
さらに言うなら、日本酒が飲みたい。

炊飯器から、湯気が上がる。大豆の炊き込みごはん。

今日のメインは、チキントマトスープ。トマトで冬の根野菜をコトコト煮込んだ一品。
優しい味。

母に味付けのコツなどを聞きながら、一つ一つ味わう。
実家で今だからできる贅沢。

何かの運びで、私の祖母のことを二人で話す。
祖母もお料理がとても上手だった。

高校の時、がんの治療中の祖母のために毎日学校が終わるとすぐに家に帰った。
早い時は夕方5時に一緒に夕飯を食べ始めた。祖母の作る夕飯が楽しみで仕方なかったのを覚えている。

今でもよく思い出すのは、一緒に作ったコロッケと、
木綿糸が無いと大騒ぎしたイカ飯と、
簡単だけどソースが大事なのよ、と赤ワインを肉をグリルした後のフライパンにシャッと注いでできた焼肉丼。

一歳になってタピはいろんなものを食べれるようになってきた。

タピが育っていく中で、食卓に着いたらほっとできるようなそんなお料理と空気を用意できたらいいなあ。

この家のキッチンに立つと、ここにおママちゃんも、お母さんも立って、
私たちのために腕をふるってくれたから、
今の私たちがいるのよな、と当たり前のことを毎回思う。

タピとも早く一緒にお料理したいな。


Monday, January 16, 2017

ブッキングフェイス

昔、商店街に大好きな雑貨屋さんがあった。
小さいけれど、可愛いものがいっぱいで、お小遣いをもっともらえたらいいのに、と行くたびに思っていたお店。

商店街が寂れて、そのお店もいつの間にかなくなった。
移転したのか、閉店したのかわからないまま、私はカナダに移住した。

そのお店のことなんて、全く忘れていた。

今日、母と今年の手帳を買おうと出かけた時、大きなモールに行くのは嫌だと言ったら、母が素敵なお店があるよ、あなたの去年の手帳を私が買ったところ、と車を走らせた。

白い小さな一階建てのビルに、二つ並んでビジネスが入っている。ベージュと白のシマシマの庇。ウィンドウに並ぶ北欧風のマグカップに、コーヒーミルやドリッパー。

「あ、このお店、あのお店かな?ね、あの商店街の、覚えてる?」

母はそうかもしれないね、と言ったけど、定かではないようだった。

店内に一歩足を踏み入れたら、すぐにあのお店に違いないとわかった。
店主さんが一つ一つ選んだものから醸し出される雰囲気が、同じ。

レジの向こうに座る女の人。やっぱりこの人だ。

「前、商店街でされてましたよね?」

女の人は少し驚いた表情で、
「ええ、もう本当にずっと前。もう8年くらい前。」

「あのお店の雰囲気そのままで、すぐにわかりました。とても好きなお店だったから」

伝えると、嬉しそうにありがとうございます、と返してくれ、それから少しお話。

忘れていた好きなものに、出会えるのはとても嬉しい。


今年も米津さんの手帳にしました

私は人の名前は覚えるのが苦手だけど、顔や雰囲気はずっと覚えている。ぱったり会った人に、「あ、どこかでお会いしましたよね?」とすぐに言ってしまう。言われた方は怪訝な顔で、もしくは作り笑いで、「そうでしたっけ?」

話しかけるのに、どこで会ったのか誰なのか、すぐに思い出せないからタチが悪い。ひどい時は、わからないまま、「わかりませんね。でもどこかで会ったのは確かです。さようなら」となる。

そして別れてしばらく経ってから、あ、そうだ、あの人はもう潰れたあのスーパーの昼の時間帯のパートさんだった、とか、あの子は大学の時の大学祭実行委員会の人だとか、彼は生徒さんのお兄さんだと一度紹介してもらっていた、とか、思い出す。

逆に、忘れていない、忘れられない大好きな人と会えない、ことについても最近心を巡らせる。特に、コロラドにいる大好きな人たち、エジプトの大親友カザム、台湾のジャーシンに、マレーシアのミン。みんなまとめてなんて、もうきっと会えないよね。

この前、中学校の同窓会があった。みんなの顔、全部覚えてる。だけど、果たして会いたいのかはわからない。みんなのこと、元気でいてほしい、幸せでいてほしいって思うけど、果たして近くで触れたいのかはわからない。

人の距離感って、いろいろ。

と考えていたら、保険の外交員の人たちが訪ねてきた。これもなんか難しい。

Sunday, January 15, 2017

シュタムプラット

英語を教えているカフェは、小さな図書館のようで、気に入っている。

本棚には主に文学や芸術の本が多いから、それも嬉しい。

今日は、村上春樹さんの「雑文集」。
昔はそんなによくわからなかったのだけど、年々、この人の書く文章が好きになっている。



英語を教えてから、ランチを食べ、
翻訳に取り掛かる。

それから、「悲しい本」という絵本。谷川俊太郎さん訳だったので。息子をなくした悲しみを描いた本。胸がえぐられるようで、涙。



カフェのオーナーから、帰り際キッシュをお土産にいただいた。
優しくて、風味豊かなふわふわ。

今度は仕事じゃなくて、ただ、ランチを食べに行きたいなあ。

Saturday, January 14, 2017

きみときょうと

京都に二泊三日。

タッピとマイケルと。
楽しかったーーーー!!

トロントに住んで良かったことは、
大きな町や人混みが怖くないことと、
雪や寒さに強くなったこと、
だなあと妙に嬉しくなった旅でした。

タピと一緒の移動は、それは大人だけの移動よりは大変だけど、
それも楽しさのうち。

いろんなとこで寝てくれたので、
そこを狙ってご飯を食べたり、ちょっと休憩したり。

最終日は雪が降ったので、朝少し散歩した後、水族館へ。
初めての大きな魚やイルカたちにタッピも大はしゃぎでした。

二人でうまく協力して、お互いをフォローしながら喧嘩もなく、出発から帰宅まで楽しめた旅。もし奨学金に合格していたら、秋から京都に住むので、その下見もちょっと兼ねていました。まあ、競争率が高いので、ダメかもしれない。その時はトロントに帰ります。

京都にはこの旅で3回目。
一回目は友達のくみこちゃんがカンボジアで出会ったカリフォルニア人のカールを訪ねて行き、イギリス人のジョンだったかの、おうちに泊まりました。夜行バス。二十歳の時。自転車めっちゃこいで、筋肉痛になりながら、京都をアクティブに回ったなー。カールはハリウッド映画とかの舞台セットとしての日本の骨董品を買い付ける人だったので、骨董市にもすごくいけたし、鴨川の土手でジャグリングとか、火を吹いたりとか、なんか変なことばかりしたし、夜はいろんなとこで飲んだし。


二回目は、22歳の時。マイケルとの初めての旅行。バレンタインのプレゼントだった。町家に宿泊して、お寺やミュージアムを中心にゆっくり。でもこの時は、付き合ったばかりの頃で、京都を見てたというより、マイケルを見てたし、どうマイケルに見られていたかに気を取られていたような・・・。

三回目の今度は29歳。タピとマイケルと。やっぱりタピと一緒には静かな感じの料理やさんとか、夜の飲み屋さんはオプションになくなる。その代わり、外に持ち出せる食べ物や、ベビーフレンドリーなお店に自然に足がむく。いっぱい歩いた三日間。たくさんの優しい人に会ったし、美味しいものがたくさん食べれたし、何よりやっぱり、きれいだった!!


今回の旅でタッピとも結構移動大丈夫なのがわかったので、
これから、いろんなところに行きたいな。

上海にまず行きたいなー。どうだろう??

Sunday, January 8, 2017

ちいさいけれど

スマホでブログを書く試み。たっぴを起こさないようにそっと。

携帯を昨日落としてしまったので、受け取りにモールへ。たくさんの人。

成人式にいったと見られる派手な格好の若者がバイクでのろのろ、爆音走行。ベビーカーで寝てたたっぴ起きちゃった。怖かったようで、泣いちゃった。ああ、なんだかなあ。

夜はみんなでたっぴバースデーの前祝い。母親になってもうすぐ一年。みんなに助けられて、楽しくできた。

本当にありがとう。
これからもよろしくね。

最初の一年の赤ちゃんの成長って、すごいなあ。輝くピュアエネルギーの塊。

ぴかぴかもっと輝くように、サポートするでやんす。

Friday, January 6, 2017

青い鳥はここにいるよ

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


今年は酉年。

だから、というわけではないけれど、

毎日カメラを持って、タッピと散歩しています。鳥を探す散歩です。

タッピが鳥を指差して、ケラケラ笑うので、
それが嬉しくて、寒さに負けずに、外で過ごしています。

故郷の鳥で好きだったのはサギでした。
それ以外は特に興味がなく、過ごしていました。

だけどカナダに暮らすうち、ロビンやブルージェイ、チッカディー、カーディナル、
身近にいる鳥たちが珍しく注意を払うようになり、バードウォッチングに参加するまでに。

佐賀に帰ってきて、鳥を改めて見てみると、本当に、色、鳥どり。
故郷での時間、私はどこを見ていたのかなと首を傾げたくなるほどです。

干潟に行ったら、韓国で渡り鳥保護をしている方に出会い、絶滅危惧種に指定されている鳥が多く佐賀に飛来することを知りました。いや、知っていたけれどたいして気にもとめなかったのだよな。

今年は、そういうことを大切にしたい。タッピとの時間の中で面白いのは、まあなんでも彼といると面白いのだけど、自分が小さな頃から「当たり前」としていたことが、実は「当たり前」じゃないんだと日々気づかされること。
そして、昔は知っていたのに、忘れていた感覚を思い出すこと。

例えば、公園の砂をわさわさタッピが触ると、つぶつぶの乾いた砂の下に、黒い湿った土がある。あの感触。

滑り台は、上体を起こして滑るのと、寝そべったまま滑るのでは、まるでスリルが違う。

楠は大きくて、風が吹いたらわさわさし、それを見てるだけで楽しい。

そういう一つ一つを、大切に、タッピと時間を過ごしたい。

それから、マイケルと変わらず、いや、ますます、仲良しでいたい。
カナダに帰ったら、やっぱりメディア関係でパートタイムで仕事したい。
(ベビーシッター代を稼ぐだけに終わっても出会いと経験のために。翻訳や書くお仕事は変わらず続けながら)
今年もマイケルからもらったジャーナルを一冊きちんと最後のページまで終わらせる。(書く)

2017年はおそらく、カナダに帰ることになるので、
またトロントでの生活が始まる。この前まで住んでたエリア、大好きだったので、おそらくはそこに戻るかなー。あの騒音おばさんがいないとこに。大好きなカフェのオーナー、ケイティも待ってるわーって。ああ、I miss you.

日本にいっぱいいいところあるし、恋しくなるものもあるし、
家族も友達も大好きで、一緒にいれたらどんなにいいだろうと思うけど、
やっぱり私たちにはトロントがいいのだろうな、とこれまでの滞在で思います。

初詣、とか。やっぱり日本っていいな、と思うことの一つ。
だけど、やっぱり「ハーフ」って言われるのよね。

「ハーフですか?」
「日本人っぽくない」
「ハーフちゃんってかわいいですね」
「お名前は日本風なんですね」

これね、こういうことを言われ続けて育つの、いたたまれない。
トロントではおそらくこれが、私に向くのよね。

「お母さんと全然似てないですね」
「ナニーですか?」

でも、矛先は私に向く方がまだいい気がするのだよな。まだこれも手探りだけど。
結局、タッピが経験して考えていくことなのだろうけど。

と、なんだかグダグダ書いてしまいましたが、
2017年もよろしくお願いします。

久しぶりにマイケルが朝寝坊なので、
ゴージャスな朝ごはんでも作って待ちます。

Friday, December 30, 2016

大晦日

気がつけば、大晦日。

日本でカナダっぽいクリスマスをと、丸鶏のディナーをしたり、プレゼントをせっせと家族みんな分ラッピングしたり。

一番時間がかかるのは、毎年恒例のマイケルへのイヤーブック作り。
数百枚ある写真からその時々を捉えているものを選び、一年をイラストとともに振り返る・・・・今年はタッピもいたので、時間の制約が大きくて無理かと思ったけど、なんとかこそこそ、やり遂げた!

マイケル、すごく楽しみにしてくれているので、7冊目も無事に出来て本当に良かった。

私への今回のプレゼントの中で一番嬉しかったのは、舞台のチケット。
3月にある黒木華さんの舞台です。
トロントで俳優さんたちと一緒に働く機会が多くあり、ステージで表現する人への敬意を持つようになりました。楽しみだなあ。

サツマイモの甘い匂い。今、栗きんとんを作っています。
今年は母と一緒におせちをせっせと作ることに。色々学べて楽しい。

姉も東京から帰省するので、本当に久しぶりに家族揃っての年末年始です。

最近、昔親しくしていた先輩がなくなったことを知りました。本当に悲しくて、考えることがたくさんあります。夜中一人で泣いていると、
「きつねちゃん、私のために泣いてくれるの?ありがとう。」
と、あの頃の感じで、先輩の顔が浮かびます。先輩と最後に会った時、もうこのまま会えないなんて思わなかった。どこかで元気で頑張る私たちでいましょう、と当然のように、無造作にお別れをして。

先輩のことを考えながら、それと一緒に今まで頭にまいこまなかった昔の思い出がたくさん遊びに来ました。

タッピに少しずつ話しながら、マイケルと話し合いながら、
すごす静かな年末です。

栗きんとんの裏ごしをして、まだまだおせち作りは続きます。

今年はあまりブログに向かう時間がありませんでした。タッピや日々のことに追われていたのもあるけど、私にとってやはりこのブログは、カナダに住む時に日本の大切な人に向けて書いている意味合いが強いのかなと思いました。

それでも時々戻ってきて書くのは、自分とのチェックインというか、今書いたら、私はどんなことをこのスペースに書くのかな?という好奇心からかな。普段はジャーナルに鉛筆で書いてるのですが、ブログにタイピングする、人の目を意識して書く、のとかやはり違うことを違う文体で書きます。

来年はおそらく、カナダに戻ると思います。またこのブログの役割も変わってくるのかな。

読んでくださる皆さんが、穏やかな年末年始を過ごされますように。
そして、希望に溢れる2017年になりますように。